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未来を決める対策は民主化

今回紹介する本は
ヤニスバルファキス著
父が娘に語る経済の話


今回の本から得たこと
  • 貧困の原因は市場が始まったから
  • 機械化を止めるにのは経済危機



こんな人にオススメ
  • マトリックス的な
    世界が来ると信じている人
  • 経済の話になると
    シャットアウトしてしまう人

 

感想

タイトル通りわかりやすく
資本主義ができた流れから
現在の問題を解決しています。
わかりやすい例えで書いています。

経済本を敬遠してしまう
私でも途中で辞めずに
読むことができました。

経済の歴史を知る初級編になるので、
無理なく読めるのでおすすめです。

目次

はじめに

経済を科学的に見ていくと
目の前のリアルな経済から
離れていってしまいます。

科学的に見ることは大事ですが
真剣に考えることは資本主義についてです。

資本主義という言葉のせいで
本質が見えなくなります。
資本主義=市場社会
資本=機械、生産手段
として使われます。

経済の歴史

かつては、
市場はあっても
経済はありませんでした。
市場と経済は関係のあるものです。
同じものではなく、交換する場所でした。


人類は最初狩猟生活をしていました。
その日暮らしや持って2,3日の食料を
採る生活をしていました。
そのうち定住するようになり
農耕生活になり、余剰が生まれました。
余剰が経済の基本的な要素です。

余剰が生まれたことで
4つの偉大な制度が生まれました。

  • 文字
  • 債務、通貨、国家
  • 官僚、軍隊、宗教
  • テクノロジー

です。


共同倉庫に預けた量を
記録するために文字が生まれ
農作物を支払う記録のために債務が生まれ
通貨の価値を維持するために国家が生まれ
より発展するために
テクノロジーが成長してい行きました。


生産活動が市場を通すようになると
市場社会が始まります。
生産活動に必要な要素ととして

  • 生産手段
  • 土地
  • 労働者

が商品となり
交換価値を持つようになりました。

自国だけでは
生産が難しくなり奪い合い、
グローバル貿易と産業革命が起こります。


交換価値が経験価値を打ち負かすと
世界は変わっていきます。

農奴が解放され、
大量のものを生産する技術が開発された反面
新しい形の奴隷が生まれ、
富と苦痛が共存する世界ができました。

利益の追求

経済を回すには借金が必要です。
借金が生産プロセスにおける
潤滑油になりました。

市場社会では
すべての富が借金によって
生まれたと言って過言ではありません。

逆に借金もしないで、
おカネを使わないで貯め込むと、
市場社会の経済は
完全に止まってしまします。
循環が止まると経済は危機に陥り、
貧困や窮状が生まれるのです。


循環不能の原因になるのは
金融機関が2つの力を持ったからです。

  • 循環を起こす力
  • 循環を破滅する力

です。

1920年代に歯車が来るっていきます。
金融が破綻した後に起こるのは、不況です。
公的債務によって
市場社会を回そうとします。


銀行はただの増幅器です。
市場社会を不安定にする根本的な原因は
労働とマネーです。

2つの市場が景気回復の邪魔をしています。
人間らしさがスムーズにする世界を阻むからです。


機械化と自動化に労働を変えれば
解決することが
救済のヒントにはなりません。

機械が面倒な仕事を引き受けてくれれば
快適な暮らしができると思います。
機械化すると休みなく大量生産します。

費用が賄える水準まで、
生産コストを下げることは可能です。
人件費を削れば、
商品が買えず経済危機が起きます。


経済危機が起きると
2つのメリットがあります。

  • 人間の労働力が復活する
  • 人間らしい心と常識を取り戻す

ことができます。

まとめ

経済危機が
人間らしさを回復するという
皮肉なことです。

利益を追求していけば、
すべてのことを交換価値でしか
見ることはできません。

地球と共存するには、
経験価値を再度尊重して
利益追求位制限をかけるしかありません。


各国が各自の利益を追求せず
地球環境について考えていく
必要があります。

よく言えば自分のことだけではなく、
周りのことも考えることが重要です。

地球を守るためにできることは、
富の多寡で決定権を決めず
一人1票投票権をもつ
民主主義で物事を決めていく
自分勝手なことはするな


今回紹介する本は
ヤニスバルファキス著
父が娘に語る経済の話


でした。